正義のミカタ―I’m a loser

正義のミカタ―I’m a loser

正義の味方、正義の見方。
タイトルを見たら解るとおり2つの当て字ができるストーリー。

そして、言っては何だけど帯の
「大丈夫、君も明日をかえられる」
が、まったくそぐわない。
確実に明日をかえるお話ではない。

「I'm a loser」
なんていらない。

誰の目から見ても正義なんてこの世に存在してないんだって。
そう言ってる。
そんなグレイな色で満ち溢れている。
だから、僕らはこんな多数決な世界でしか生きられない。
そして、多数決で決まったものを平気で否定できる。


それがどんな小さなコミュニティであっても。
きっと、善悪って言葉なんて人の目が代わればすぐに逆転してしまう。
そして、昨日正義だったものは今日には…


君の正義が、僕にとっての正義だとは限らない。
僕にとっての正義なんてきっと僕だけにしかないんだよね。

「正しいことをやりたかったら偉くなれ」 by 和久平八郎

を思い出しました。

その正しいことも、きっと正しいと思わない人はいます。確実に。
正しいことには強さが必要です。
そして多数決の世界では強いはどこかで世の中の正義とイコールになるんだろうね。