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- 作者: 本多孝好
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2007/05
- メディア: 単行本
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タイトルを見たら解るとおり2つの当て字ができるストーリー。
そして、言っては何だけど帯の
「大丈夫、君も明日をかえられる」
が、まったくそぐわない。
確実に明日をかえるお話ではない。
「I'm a loser」
なんていらない。
誰の目から見ても正義なんてこの世に存在してないんだって。
そう言ってる。
そんなグレイな色で満ち溢れている。
だから、僕らはこんな多数決な世界でしか生きられない。
そして、多数決で決まったものを平気で否定できる。
それがどんな小さなコミュニティであっても。
きっと、善悪って言葉なんて人の目が代わればすぐに逆転してしまう。
そして、昨日正義だったものは今日には…
君の正義が、僕にとっての正義だとは限らない。
僕にとっての正義なんてきっと僕だけにしかないんだよね。
「正しいことをやりたかったら偉くなれ」 by 和久平八郎
を思い出しました。
その正しいことも、きっと正しいと思わない人はいます。確実に。
正しいことには強さが必要です。
そして多数決の世界では強いはどこかで世の中の正義とイコールになるんだろうね。